天皇賞の出走馬を見ていきましょう。第2弾
⑥スティッフェリオ 北村友 : 前走の日経賞は中団から早めに進出し直線で良く粘りましたがミッキースワローとモズベッロに交わされ0.2差3着。これまで菊花賞以外は一貫して2000m前後のレースを使われてきましたが2500mの日経賞でも問題ありませんでしたね。血統からは長距離適正がありそうで寧ろ合っているのかもしれません。G1のメンバーに入ると力不足だと思いますが適正に賭けてみる価値はあるのかも。ただし前に行ければ一発の可能性ありも距離を心配して中団で溜める競馬になれば用無しか。
⑦ユーキャンスマイル 浜中俊 : 菊花賞を人気薄で3着と好走するとその後も長距離戦で好走。昨年の天皇賞・春でも5着とマズマズの成績を残しました。その後は中距離でも力を見せるがG1には届かず。前走の阪神大賞典では後方から馬群の中を押し上げ直線でも狭い所を突き抜けて優勝。このレースはキセキが暴走したことで後方の馬に向いたレースになり特にこの馬は最短距離で抜けてきた好騎乗もあってのものですから評価しすぎるのは危険かもしれません。とはいえ長距離適正は抜群ですし速い時計にも対応出来るので天皇賞向きなのは間違いないでしょう。問題は主戦の岩田騎手が落馬負傷で乗れなくなったことですね。どちらかと言えば左回り向きですし前走のように馬群を突くようなレースが初騎乗で出来るのかどうか。外を廻して届かない可能性も低くはなさそうで。
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⑧キセキ 武豊 : 泥んこ馬場の菊花賞での勝利やJCでアーモンドアイのワールドレコードを演出して2着だったり他にもG1で度々好走している実力馬ですね。しかし2走前の有馬記念で出遅れ前走の阪神大賞典でも大出遅れするなど父のルーラーシップ同様スタートがかなり酷くなってきました。その阪神大賞典ですが大出遅れから1週目のスタンド前で上がって行き向こう正面では先頭に並びかける場面もあり暴走気味。一旦控えて落ち着き4角で再度先頭に並びかけ直線に入るが残り200m辺りでさすがに力尽き後続に交わされ7着に終わりました。しかし勝ったユーキャンスマイルからは僅か0.6差でしたし出遅れても後方で我慢していれば十分勝負になったでしょう。出遅れの不利も1秒以上あったように見えたし実力的には圧勝していてもおかしくなかったかも。今回もスタート次第だと思いますが武豊騎手ならスタートがどうあれ慌てずに上手く導いてくれそうな気はします。一度乗って欲しいと思っていた騎手ですしこの乗り替わりは楽しみでしかありませんね。
⑨ミライヘノツバサ 木幡巧 : 4歳時にはAJCC3着日経賞2着とG2で連続好走するなど力を見せていましたがその後屈腱炎を発症し1年半の長期休養に。復帰してからは一度オープンで3着があるものの凡走続きで前走のダイヤモンドSではダントツのシンガリ人気。レースでは中団につけ4角で内を突き前との差を詰め直線内目からしぶとく伸びて抜け出すと外から来たメイショウテンゲンと併せて長い叩き合いになり最後はハナ差抑えて重賞初制覇。坂路調教中心だった馬がコースで追えるようになりかなり出来が良くなってきているようで長距離適正は高そうですしもともとの能力を考えれば連続好走してもおかしくないでしょう。
⑩メロディーレーン 岩田望 : 300kg台前半の超小型馬で初勝利まで10戦を要しましたが牝馬ながら菊花賞でも5着と好走し実力を見せつけました。距離は伸びるほど良く前走の阪神大賞典でも直線で突っ込んで来て5着。ここはさらに1ハロン伸びるので走りやすいかもしれません。しかし斤量は3kg増え56kgと小型馬には厳しいか。とはいえ菊花賞も55kgだったので問題ないかもしれませんね。ただ小型馬なのはともかく牝馬でまだ2勝馬ですしここで馬券になるイメージはありません。