ダービーの出走馬を見ていきましょう。第1弾
①エフフォーリア 横山武 : デビュー勝ちの後、百日草特別では中団につけ直線に入ると馬群に囲まれ暫く追い出せない時間が続きましたが残り400mを過ぎた辺りで前が開いて追い出すとじわじわ伸びて最後は0.2差をつけ優勝。共同通信杯では3~4番手につけ直線に入り追いだすと一気に加速し後続を突き放す完勝。この時の2,3着馬が次走重賞勝ちを決めていることからこの馬の強さが際立つことに。前走の皐月賞では好位につけ4角で前を捕らえに行き直線に入ると抜け出し後続を突き放す完勝。全てがこの馬に向いた感じはあるもののかなり強い勝ち方でした。好位につけるスピードと終いの切れもありなかなか崩れることはないですね。もともとダービー向きの馬が皐月賞を完勝したことで無敗の2冠が見えて来ました。後は速いペースを経験していないのであまりに速くなると不安も出てくるか。それと若い鞍上をあっさり勝たせないような厳しい展開もありそう。
②ヴィクティファルス 池添謙 : デビュー戦は先団後ろにつけ3~4角を外から上がって行き直線に入るとじわじわ伸びて抜け出し後続の追撃を1/2差凌いで優勝。共同通信杯では出遅れて後方から。道中でじわじわ巻き返して中団の後ろ辺りで運びました。3~4角で外から上がって行き直線に入ると良い伸びを見せ前を追いましたが先に抜け出したエフフォーリアには突き放されて0.4差の2着に終わりました。スプリングSではスタートを決めて前に行ったものの外枠のためコーナリングで後方の位置取りに。3角辺りで外から上がって行き4角では他馬の影響でかなり外に振られましたが直線では良い脚を使って前を捕らえ優勝。重賞初勝利を飾りました。前走の皐月賞では中団後ろにつけ3~4角で追い出しましたがかなり大外を廻して直線入口では後方になってしまいました。そこからじわじわ伸びましたが勝ち馬から1.5差の9着に終わりました。外を廻るロスはありましたが上位とは力の差がありそうですね。得意の道悪になれば浮上も。
③タイムトゥヘヴン 石橋脩 : 3戦目で初勝利を上げると続く京成杯では好スタートから逃げの手に出て遅い流れで引っ張り直線に入るとすぐに内から交わされ最後まで粘りましたが離された2着でした。弥生賞で6着の後、NZTでは出遅れて後方から。3~4角で外から上がって行き直線に入るとぐんぐん伸びて前に迫りましたが差が詰まらず0.9差の2着でした。勝ち馬には離されましたが出遅れが響きましたしいつもの前につける競馬ならもっとやれたでしょう。前走のNHKマイルカップでは先団馬群の後ろにつけ直線に入り追い出し残り400mで外に出そうとしましたが蓋をされて出せず一旦ブレーキをかけ内に切り替えるロスがありそこから伸び直しましたが勝ち馬から0.7差の6着でした。スムーズならもっと迫れたかも。しかし今回の距離延長はマイナスかもしれません。
④レッドジェネシス 横山典 : デビュー4戦目で初勝利。フリージア賞で6着のあと2400mに伸ばしたゆきやなぎ賞では最後方から早目に上がって行き直線で抜け出すと最後までしぶとく伸びて優勝。前走の京都新聞杯は2200m。中団後ろにつけ3~4角で徐々に上がって行き直線に入るとぐんぐん伸びて優勝。重賞初制覇を飾りました。2400mを経験しているのは有利ですし良い切れを持っているので東京も合いそう。ただあまり後ろからだと届かないでしょうから中団には付けたいですね。しかしこの鞍上だと後方でじっくり溜めて来る可能性もあり取捨が難しいです。
⑤ディープモンスター 武豊 : デビュー戦は好位の外につけ3~4角で上がって行き直線に入るとぐんぐん伸びて完勝。エリカ賞では中団後ろにつけ3~4角で上がって行き直線で外から良く伸びて前を追いましたが先に抜け出したアドマイヤハダルを1/2差捕らえきれず2着でした。ただ勝ちに行くというより脚を測る感じではありました。梅花賞では後方につけ3~4角で上がって行き直線に入ると良い伸びを見せ抜け出す完勝。すみれSではスタートで外によれてしまい内に戻るロスがあって後方から。3~4角で外から進出し直線に入るとぐんぐん伸びて0.4差つける完勝。前走の皐月賞ではスタートを決めるも後方から。3~4角で上がって行きましたがかなり大外を廻してロスが大きく直線入口では後ろから3番手。そこから良い伸び脚を見せ勝ち馬から0.8差の7着でした。2着とは0.3差ですしもう少しスムーズならそこまで差はないかも。奥手な分、皐月賞よりも成長が見込めますし中山よりも東京向き。菊花賞の方が楽しみではありますが潜在能力的にはここで一発あっても。
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⑥バジオウ 大野拓 : デビュー3戦目で初勝利。セントポーリア賞では好スタートを切り前に行きましたが抑えて2番手につけるもやや掛かり気味。直線に入り先頭に並びかけ抜け出しにかかりますが外からグレートマジシャンに並ばれしぶとく抵抗しましたが最後は突き放され0.4差の2着。3着馬は突き放しているので相手が悪かったですね。大寒桜賞は道悪を苦にしたか4着。前走のプリンシパルSでは2番手につけそのまま直線に入ると先頭に並びかけそこから良い伸び脚で最後は後続を突き放して完勝。長距離向きですし前目につけて終いもしっかり脚を使えるのでここに入っても通用するかもしれません。今回も2~3番手からの競馬になると思いますがマイペースなら一発ありそう。
⑦グラティアス 松山弘 : デビュー戦は逃げの手に出てそのまま直線に入り抜け出すと2着馬に並ばれて交わされかけましたがゴール前でもう一伸びし0.2差つけ優勝。京成杯では好位のインにつけ4角で最内から上がって行き直線に入り先頭に並びかけるとぐんぐん伸びて後続を突き放す完勝。重賞初制覇を飾りました。前走の皐月賞ではスタートでぶつけられる不利。中団につけ3~4角で進出開始し直線入口で内からぶつけられ外に吹き飛ばされる不利。直線でも内から寄られて追いにくい場面もありながら最後までしぶとく伸びて勝ち馬から0.7差の6着でした。これだけ不利があり2着馬と0.2差なら上出来でしょう。デビュー3戦目のG1でこれだけやれるのは能力の高さでしょうね。距離延長は良さそうですし本来は好位から良い脚を使えるタイプなのでここでも通用するのではないでしょうか。レシステンシアの弟でもあり期待したいですね。
⑧ヨーホーレイク 川田将 : デビュー戦と2戦目の紫菊賞はどちらも少頭数で後方から外を廻って長く良い脚を使ってしぶとく差し切り2連勝。ホープフルSではスタートでやや出遅れたうえに隣の馬にぶつけられ中団辺りに。3~4角で徐々に上がって行き直線に入ると勝ったダノンザキッドの後ろから伸びて来ましたが捕まえることが出来ずに0.3差の3着でした。きさらぎ賞では後方につけ4角で大外を廻って上がって行き直線に入ると大外からぐんぐん伸びて前に迫りましたがラーゴムにクビ差届かず2着でした。通ってきたコースを思えば勝ち馬よりこちらの方が強いですね。前走の皐月賞は後方から。3~4角で上がって行き直線入口で狭い所を強引にこじ開けそこから良く伸びて勝ち馬から0.6差の5着でした。上がり最速の末脚で突っ込んで来ましたが他馬に迷惑をかけていますし6~7着の馬には逆転されてもおかしくなかったですね。これまで5戦全てで上り最速ですが33秒台は一度もなくスパッと切れる脚はないですね。東京向きで最後は伸びて来ると思いますがあまり後ろからだと厳しいか。
⑨ラーゴム 浜中俊 : デビュー戦は好位から抜け出し完勝。アイビーSでは中団外につけ直線で外から良く伸びて来ましたが2着まで。京都2歳Sでは中団につけ3~4角で外から上がって行き直線に入ってそれなりに伸びましたが外から来た馬に交わされ2着でした。きさらぎ賞では好スタートから前に行き好位のインにつける。直線に入り先頭に並びかけるとそこから良く伸び突き放しにかかりますが最後はヨーホーレイクにクビ差まで迫られましたが何とか凌いで優勝。重賞初勝利をあげました。前走の皐月賞では先行集団の後ろにつけ3角から進出開始しましたが4角ではすでに手ごたえが悪く直線でも伸びがなく13着と大敗。G1では力差がありそうですね。
以上、出走馬を見ていきました。
次回へ続く・・・