宝塚記念の出走馬を見ていきましょう。第1弾
①オーソリティ ルメール : 昨年のジャパンカップでは好位から抜け出し一旦先頭に立ったもののコントレイルに交わされ2着。今年に入ってサウジアラビアのG3を逃げ切り勝ち。前走のドバイシーマクラシックでは逃げて3着でした。今回は強力な逃げ馬がいますし好位のインでじっとしていれば直線で抜け出す理想的な競馬が出来そう。サウスポーと言われていますが右回りでも勝っていますし心配するほどではないと思います。
②アフリカンゴールド 国分恭 : 前走の大阪杯では外枠から押して押してハナを取りに行きましたが2番手。そのまま速い流れを追走し直線に入って良く粘りましたが0.6差の7着でした。展開が厳しかった割には頑張りましたね。7歳ですが昨年暮れ辺りから調子が良く成績が上がっていますね。ただ今回も同型が多く厳しい戦いになりそうです。
③メロディーレーン 団野大 : 3歳時に牡馬相手の菊花賞で5着と好走し長距離適正を示しましたがその後はパッとしない成績。小さい馬ですから56kgを背負うとどうにもなりませんね。弟に頑張ってもらいましょう。
④エフフォーリア 横山武 : 昨年は皐月賞、天皇賞・秋、有馬記念を勝ち年度代表馬に輝きました。操縦性が高く好位から確実に前を捕らえてくれるのでまず崩れませんね。しかし今年初戦の大阪杯では中団から運び勝負所での手ごたえが悪く直線に入っても伸びがなく0.7差の9着に終わりました。初の関西への輸送やゲートに顔をぶつけたりなどいろいろ問題はあったようですがやはり1週前の動きが悪かった時点でおかしかったのでしょう。当週でなんとか仕上がったとのことで信用しましたがいつもの力は出せませんでした。今回も1週前の動きが悪く当週で仕上がった感じ。ブリンカーの効果があるのかもしれませんが順調ではないのは確かなので中心視は出来ませんね。実力は認めても抑えまででしょうか。
⑤アイアンバローズ 石橋脩 : 1億円超えの高額馬ですが出世が遅れて4歳の昨年漸くオープン入り。重賞では掲示板にも乗れていませんでしたが昨年のステイヤーズSでは2着と好走。今年初戦の阪神大賞典でも2着で長距離適正を示しました。前走の天皇賞春ではあまり積極的に行かず5~6番手から。3~4角で追い出し前を追いますが全く差が詰まらずそのまま流れ込み離された5番手まで。今回は積極的に行くつもりのようですしスタミナ豊富なので消耗戦になれば浮上してくるかもしれません。
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⑥タイトルホルダー 横山和 : 昨年は菊花賞で逃げ切り5馬身差の圧勝。有馬記念でも5着と好走し1年を締めくくりました。今年初戦の日経賞ではマイペースの逃げに持ち込みそのまま逃げ切って優勝。前走の天皇賞春では外枠で厳しいかと思いましたが強引に逃げの手に出て淀みないペースで引っ張り最後は7馬身も突き放す圧勝。長距離戦での強さが際立ちましたね。今回は2200mと大幅な距離短縮ですし天皇賞春と連続好走は難しいレースですからどこまでやれるかですね。ただ中距離でも勝っていますし距離は問題ないかもしれません。問題はパンサラッサをはじめ逃げたい馬が揃ったのでこの馬のペースではいけないところ。これまで逃げなかったレースでは勝てていないので心配はありますね。とはいえかなり力を付けていると思いますしセントライト記念でも直線で囲まれなければ脚はあったハズなのでここで新味を発揮するかもしれません。
⑦デアリングタクト 松山弘 : 2年前の3冠牝馬で実力は牡馬にも負けないものがある。問題は繋靭帯炎から復帰して足元の状態がどうかという所。屈腱炎のようなもので競争能力の低下は免れないでしょうから3歳時の強さを取り戻すのは厳しいかもしれません。しかし復帰初戦の前走ヴィクトリアマイルでは荒れた最内を通ってしまった割には2着馬と0.2差ですし33秒台の上りは使えました(他馬も速かったですが)。適性は合っていると思いますし前走よりも上積みはありそうなので復活して欲しいですがどうでしょうか。
⑧ステイフーリッシュ 坂井瑠 : 2走前にサウジアラビアのレッドシーターフHを逃げ切り勝ち。そこからドバイへ渡りゴールドカップを3番手から抜け出し優勝。海外競馬で重賞を連勝して絶好調ですね。どちらも3000m越えの長丁場だったので今回一気の距離短縮がどうかですね。もともと大崩れのない堅実なタイプですが7歳になった今がかなり状態が良さそうです。ただ切れる脚を持っていないので崩れないながらも馬券圏内に入れるかどうか微妙なところ。
⑨マイネルファンロン デムーロ : 前走の天皇賞春では中団からしぶとく伸びて6着ですが前とは離されました。スパッと切れるタイプではありませんが長く良い脚を使えますね。このレースと相性のいいステゴ産駒ですし条件は合うかもしれませんがここで馬券になる感じはありませんね。
以上、出走馬を見ていきました。
次回へ続く・・・