安田記念の出走馬を見ていきましょう。第1弾
①サリオス 松山弘 : 3連勝で朝日杯FSを制覇。3歳時には皐月賞、ダービーともにコントレイルに敗れ2着でしたが世代2位の実力を示しました。そこから長距離の菊花賞には向かわず古馬相手の毎日王冠で完勝。しかしクラブの使い分けの影響か天皇賞をパスしマイルCSへ。レースでは外枠で出遅れて前残りの展開のなか位置取りを巻き返して行かなかった分0.4届かず5着。これは騎乗ミスと言っていいでしょう。前走の大阪杯は積極的な競馬で前目につけ最後の直線で最内に進路を取り良く粘りましたが最後は厳しくなってしまい5着でした。直線で外に出せばもう少し頑張れたかもしれません。なかなか嵌りませんが今回は得意の東京で変わり身が見込めますがまた道悪になりそうですし内枠は厳しいですね。早目に外に出せれば。
②ギベオン 西村淳 : 3年前のNHKマイルCで2着と好走しましたが4~5歳時には一度も馬券に絡むことが出来ませんでした。そこまで負けているわけではないのでいつかは好走してくると思い続けていましたが今年初戦の白富士Sでは59kgを背負って5着と善戦。そして金鯱賞ではデアリングタクトを破り久々の勝利。道悪で激走した疲れが残ったか前走のマイラーズCでは力を出せず7着も0.4差。今回は状態も良さそうですし雨馬場になりそうなのはこの馬にとって好都合。再度の大金星もあるかもしれません。
③ダイワキャグニー 石橋脩 : とにかく東京が得意な馬で全8勝を東京で上げている東京巧者。これはこのメンバーの中でも最多ですからG1でも東京ならワンチャンありそう。実際JCで6着、天皇賞秋でも6着とそれなりにはやれていますね。距離は1800mベストだと思いますがマイルでも問題ないでしょう。去勢の効果が出てきたのか苦手な右回りの前走マイラーズCでも4着と好走出来たので得意の条件ならもっとやれても。
④カラテ 菅原明 : 初勝利まで8戦を要し2勝目まで更に10戦となかなか勝ち切れませんでしたがここ3戦で3連勝と勢いに乗り東京新聞杯で重賞初制覇。マイル戦を使うようになって調子を上げていますね。ただ前走後に挫石で蹄を痛め使いたいレースを使えずぶっつけでここへ。仕上がり具合は七分程度らしく期待は出来ませんね。
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⑤グランアレグリア ルメール : これまでG1で5勝をあげる現役最強マイラー。特に昨年の安田記念では中団から一気に伸びてアーモンドアイを置き去りにする圧倒的な強さを見せました。その後もスプリンターズSではとても届かない位置から飛んできてダノンスマッシュを突き放す圧勝。マイルCSでは一転好位からの競馬。馬群に包まれて追えない場面もありながらインディチャンプをあっさり交わして完勝。大阪杯では距離延長と極悪馬場で4着に敗れましたが力は見せましたね。前走のヴィクトリアマイルはベストのマイル戦で牝馬限定で当然のように圧勝。ここも牡馬相手とはいえ同じコースですしそこまで強そうな相手もいないので確勝級ではありますが連戦の疲れと初めての中2週という間隔は心配ですね。しかも蹄を痛めたという話もあったのが気になります。調教もかなり軽めでどこまで仕上がってくるのかですね。雨が降るのもマイナスでしょう。馬券は外さないとは思いますが確勝級ではなくなったかもしれませんね。
⑥ダノンプレミアム 池添謙 : G1勝利は朝日杯FSの1勝のみですが本来ならもっと勝っていてもおかしくない力の持ち主。これまで崩れたのは故障明けで距離の長かったダービーと2度の安田記念。1度目の安田記念はスタートでぶつけられる不利があって止めてしまった感じ。昨年の安田記念は4角辺りまでは良い感じで走っていたのに直線に入って急に失速。陣営によると直線の入り口で舌を喉に巻き込んで呼吸が苦しくなったとのこと。それぞれ理由がハッキリしているのでこのレースがダメだと決めてかかるのは危険。海外帰りの久々ではありますが状態はかなり良さそうですしそろそろ馬券に絡んでくるかもしれません。
⑦ラウダシオン デムーロ : 昨年のNHKマイルCでG1初制覇を飾りましたがもともとは短距離向きの馬だと思うので高松宮記念でどうかと思いましたが重馬場の影響もあったか大敗。1400mの前走京王杯SCでは2番手から抜け出し優勝。しかし相手が弱かったかもしれません。今回G1でマイル戦なので厳しいのではないでしょうか。
以上、出走馬を見ていきました。
次回へ続く・・・